讃岐うどんの注文の仕方に感じた、「地方の当たり前」を疑うことの大切さ。

こんにちは、しかシカです。

僕の実家は香川県にあり、
帰省するたびに必ずうどん屋に行きます。

今回は、香川県独特の
讃岐うどん屋の風習を通して
「当たり前を疑うべき」と感じたことと、

情報発信をイチから学んだ知見から得た
「もっとこうしたら、香川のうどん屋はファンが増える」
という提案について書いていきます。

讃岐うどん屋の注文の仕方は独特である

香川の人は、どの家もお気に入りの
うどん屋が近所に必ず何軒かあって、
ローテーションで通うことが多いように思います。

逆に、観光客が行くような有名店は
近くに住んでいない限り、
わざわざ行くことはない。

だって、とにかく多いから、店が。
香川県内のうどん屋は、
コンビニの3倍もあるそうです。

だから、家の近くにだって
レベルの高い店がいくらでもある。

当然ながら、しかシカ家にも
お気に入りがあります。

家を出て、車で5分もしないロードサイド沿い。

周りには大型のパチンコ店くらいしかないけれど、
ハコも大きく、
いつも地元民で賑わっているんですね。

店に入って
壁沿いにできた人の列に沿って並び
お盆を取って
メニューを眺めて今日の1杯を決めつつ
トレーに多種多様に並んだ天ぷらをチョイスし
うどんを注文して、ものの数十秒で受け取り
会計する。

そしたら、うどん玉を湯だめで湯がいて
ポットから出汁をかけて
天かすやネギなどの薬味を乗せて

席へようやっと運ぶ。

ズルズル〜。
あ〜、これこれ。これだ。

いりこのきいた優しい味わいの出汁。
ネギの鮮度の高い香り。

シンプルなんだけど、
やっぱり自分にとっては
うどんがソウルフードだと感じる瞬間です。

今年の年末年始も、
実家に帰って
やっぱり同じお店に行きました。

いつもと少し違ったのは、
観光客らしき人たちが
何組かいたこと。

こんな、地元の人間しか来ない
お店によく来るもんだなあ。

お店に入ったのはいいものの、
注文の列にも加わらず、
何やらソワソワしていらっしゃる。

それで、「あ!」と気づいたんです。

自分にとっては、この昔ながらの
讃岐うどんの注文の仕方が
当たり前だと思っていたけど

よくよく一歩引いて考えると
このシステム、
メチャクチャ分かりづらいな、と。

以前、東京の知人も

「はな○るうどんって、
 どうやって注文したらいいかよく分からない」

と言っていたのを思い出しました。

うどんを「1玉、2玉」って数えてるけど
食べたことがなけりゃ
ボリューム感が分からないし

天ぷらを勝手に取っていいのか
果たしてわからないし

自分でうどんを温めて出汁をかける
といってもやり方が分からない。
(この部分が「セルフうどん」と呼ばれる工程)

何より、お店に来ている人みんな
訳知り顔でさっささっさと
注文の行列を進んでいて、

行列に飲まれたら最後、
立ち止まることもできない。

目的地も分からないまま
強制連行されるような恐怖から、
足がすくんでいるんだろうな。

結局は「郷に入れば郷に従え」みたいな感じで
やはりソワソワしながら
列に加わっていました。

「読まない」「信じない」の壁は超えているのに・・・

文章を書くうえでの原則に
「3つのNot」という考え方があります。

  • Not Read  … 人は読まない
  • Not Believe … 人は信じない
  • Not Act … 人は行動しない

「読まない」の壁を壊し、「信じない」の壁を壊し、
「行動しない」の壁を壊すまですることで、
やっと人はアクションをしてくれる。

これはそのまま、
飲食ビジネスにも当てはまります。

そもそも讃岐うどんを
食べたいと興味を持ち、
わざわざ他県から来てくれている時点で

「読まない」壁も「信じない」壁も
突破しているわけです。

しかも観光客が来ないような
うどん屋に来たということは、

「せっかく香川に来たんだから、
 地元民が普段着で行くような
 地域密着感を味わいたい」

というような、強い欲求さえある。

あとは、行動の障害を取り除くだけだ。

ちょっとした気遣いで、行動の障害は取り除ける

もちろん、お店の方も昔からずっと
このやり方でやってきたわけなので、

観光客だからって
変にお客さんに媚びる必要はないと思う。

「行動」の障害・不安を取り除くための、
ちょっとした気遣いでいい。

お店に入ってしまったら
注文の列にいやおうなく
飲まれてしまうから、たとえば、

お店の前にパネルスタンドを立てて、
「うどん屋の歩き方」みたいな
うどんを注文して席につくまでの
ナビゲーションを作る。

当たり前のように思えるけど
これが意外とないんです。

人は「分からない」事柄が多いほど
不安を感じるものだから、
内容は詳しければ詳しいほどいい。

初めてうどんを食べに来る人の気持ちで、
徹底的に詳しく説明する。

  • 列に並び、まずお盆と小皿を取りましょう
  • メニュー(うどん)を決めましょう
    温かいかけうどん、ぶっかけうどん、釜揚げうどんを基本に
    全部で○種類あります。初めての人へのオススメは〜
  • お好きな天ぷらを取って小皿へ。天ぷらは常時○種類あります
    讃岐の定番はやっぱり鶏天です!
  • スタッフがお声がけするので、うどんを注文してください
  • うどんを受け取ったら、お会計に進みましょう

この調子で、うどんを湯がいて
出汁をかける「セルフ」の工程も説明する。

この情報が事前に分かっているだけで
相当行動のハードルが下がると
思うんですよね。

それだけに、
食べ終わったあとの満足感も
ひとしおのものになるはずです。

うどんを食べるという
体験に感動して、帰っても
誰かにいい噂を流してくれる。

口コミによって
未来のお客さんが生まれる。

当たり前を疑うことも、時には必要

先にも書いたように、
土地の名物というのは
土地の文化そのものだから、

観光客だからって
媚びる必要はないと思います。

ただ、地方にもっと
来てくれる人が増えるように

少しの工夫や気遣いで変えられることは
チャレンジしてみて欲しいな、と。

僕みたいな地元を愛する
人間は思うわけです。

地方独特のルールや風習を
否定するわけではないし、
それこそが文化でもあるわけだけれど、

「当たり前を疑う」ことも時には必要。

自分の見えている世界だけから
物事を捉えるのではなく

俯瞰的に考えてみたり、
素人の気持ちになって考えてみたりする。

観光客から正直な意見をもらう
目安箱みたいなものを設置してみてもいい。

人の常識を
手っ取り早く変えるのは、
新しい情報だから。

これってどんなローカルビジネスにも
言えることだと思います。

地方にあっても、いや地方だからこそ、

ささいな当たり前を疑うことが
思わぬビジネスチャンスに
つながるかもしれませんね。

ps)
それにしても、香川のうどん屋は増え続けているように思うけど、
自分の同級生や知人に「うどん屋の息子」は1人もいない。1人も。

うどん屋は跡取り商売じゃないのか? 脱サラ開業者が多いのか?
今度、調べてみたいと思います笑

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