
こんにちは、しかシカです。
先日、塚本亮さんの著書
『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』
という本を読みました。
本の要点としては、大きくこの2つ。
- 人の意思・モチベーションには鮮度があり、放っておくと必ず落ちていく
だから、それに依存する人ほど、仕事や作業を先延ばしにしてしまう - 「すぐやる人」は、意思力やモチベーションに依存しない
自分をラクに行動させるための「仕組み」を作っている
モチベーションに
依存してしまうかー。
思い当たる節がありありで(苦笑)
苦手な得意先担当者から
長文メールが来て
返信を後回し後回しにしていたら
どうにもテンションが上がらず
グダグダと時間がかかってしまったり。
「なんでこんな面倒なことばっかり
言ってくるんだよ(~_~;)
あー、なんて返そうかなあ」
未来の自分のやる気に
期待をかけてしまって
後悔するという始末。
こんなんだったら、
先にやっておけばよかった・・・
でも、著者の考え方だと、
これではモチベーションに振り回されているだけ。
モチベーションは、
うまく利用するものだ、と。
この本を読んで、
「自分を動かす仕組み」を作ることの
大切さもさることながら、
「仕組み化」という思考回路が、
僕がいま学んでいる
ビジネスの組み立て方にも通じていて
改めてあらゆる物事・行動の
原理原則であると再認識した次第です。
自分へのメモも兼ねて、
内容を振り返りたいと思います。
「すぐやる人」の習慣
この本には、心理学の観点から、
人間をラクに動かすための事例が
50個書かれています。
そのなかから、ほんの一部ですが
特に僕が参考になった内容を紹介します。
頭を空っぽにする
「あれもやろなきゃ、これもやらなきゃ」と
頭の中でタスクがいくつも同時進行していると、
脳に多大な負荷がかかって、パフォーマンスが激落ちする。
ちょうど、パソコンのメモリのようなイメージですね。
能力を過信してブラウザをいくつも開いていると、
処理速度が遅くなってイライラするような。
「すぐやる人」は、タスクをいったん紙などに書き出して整理する。
つまり、頭のなかを空っぽにする。
こうすることで、負荷を追い出し、
1つの物事に集中して取り組むことができる。
明日を疑う
「あとでやればいいや」とタスクを先延ばしにしても、
意思やモチベーションは、取りかかろうと
思い立った瞬間をピークに、どんどん落ちていく。
これ、僕がやりがちなヤツっす。。。
「すぐやる人」は、
取りかかるべきときに少しでも手をつけておく。
そうすると、「人間は途中で中断した物事は強く印象に残っている」
という心理学でいうツァイガルニック効果も手伝って、
タスクを再開するときモチベーションを高く維持できる。
環境で自分を動かす
「すぐやれない人」は、自分の意思だけに頼ろうとするから、
テレビや雑誌やスマホとか、
周囲の誘惑に負けると行動がストップしてしまう。
「すぐやる人」は、誘惑を遠ざけたり、
自分を追い込める環境に積極的に身を置いている。
誘惑と戦うことそれ自体が、
無駄なエネルギーを消費してしまうことになるから。
たとえば、アイデアを練るなど
クリエイティブなことをするときは開放感のあるカフェのテラス席へ。
もくもくと作業に集中したいときは
天井が低く落ち着いた雰囲気のカフェへ。
自分を追い込むにも、身を置くのに適した環境があって、
「なるほどなあ」と思いました。
うん、外出自粛が明けたらやってみよう。
自分とアポをとる
仕事や友人との約束とか、他人との予定はスケジューリングするのに、
自分にアポを取ってますか? という内容。
たとえば、自己投資の時間ですね。
残業が長引いたり、同僚との急な付き合いがあると、
つい予定が後ろ倒しになりがちな僕。
自分とのアポを取ることで、自己投資の時間を習慣化できるし、
時間通りコントロールできればモチベーションも上がるし。
後ろ倒しになっても、あとで埋め合わせしようという意識もつく。
実際、自己スケジュールをしっかりと可視化するようにしました。
マネをすることをいとわない
新しい物事を始めるとき、素直にお手本を真似できる人と、
真似をせずオリジナリティに固執する人がいる。
料理をまったくやったことない人が、
レシピを見ずにカレーを作るなんてできませんよね。
そもそも新しいチャレンジをするときは、
真っ白な状態だから、自分を奮い立たせる勇気もパワーも必要。
お手本をしっかりモデリングし、反復することで基本=型が身につくから
余計な回り道をせずに達成に近づくことができる。
「過去も未来も存在せず、あるのは現在という瞬間だけだ」
というトルストイの言葉がありますが、
未来の自分に過度な期待をしても、
うまくいくわけがない。
いま、この瞬間の自分をどう動かして
理想の未来への筋道を立てるかが、
「すぐやる人」になるための戦略ということですね。
あらゆる物事の原理原則「仕組み化」という思考回路
僕はビジネスの仕組み化について
学んでいるんですが、
この本でも「仕組み化」という
考え方が繰り返されていて、
物事の原理原則ともいえる概念は
あらゆることに通じるんだな、と
気づきがありました。
僕が勉強させていただいている起業家の方たちは、
インターネット上に自動で
収益が上がる仕組みを作っています。
それによって、労働あるいは時給というものから
解放されて、精神的なストレスからも解放されて、
のびのびとビジネスをされています。
当然、稼いでもいます。
「仕組み」って言葉にするとシンプルだけど、
ものすごく奥が深くて。
人体の仕組み、政治の仕組み、気象の仕組み
Amazonが市場で勝ち続ける仕組み・・・。
挙げ出したらキリがないほど。
それだけ当たり前にある言葉なのに、
これをビジネスに当てはめることは、
思いのほかなされていない。
僕は食品の企画をする仕事をしていて、
中小の食品メーカーをよく訪れるんですが、
中小って本当に職人芸の世界で、
社長自ら現場を率先しているから、
いなくなったらモノが作れない。
社長が倒れたら会社が即倒産する。
みたいなリスキーな経営になっている。
これが、社長が現場にいなくても
運用できる仕事のマニュアルやルール、
つまり仕組みが可視化・共有化されていれば、
リスクヘッジの観点からもいいし、
たとえば社長は現場に入らずに
新しい商品の企画を考えるとか、
販路を広げるとか、
もっとクリエイティブな
活動ができるわけですね。
別の話ですが。
昔、会社を辞めたある上司がいて、
その人はプレイヤーとしては
優秀なスーパーマンだったんだけど。
退職に際し、自分がやってきた
仕事をろくに体系化して引き継ぐことをせず、
「君たちに全部教えたはずだから」と
無責任に丸投げしたものだから、
僕らは案件を引き継いだあと、
とても苦労したという記憶があります。
つーかもうね、
相当恨みましたよ。
アイツ! もし会ったら殺すって(苦笑)
個人の力量頼りの仕事には、
持続という意味で限界がある。
先の本の内容にも近いけど、
この上司が会社に残ったところで
いつまでも仕事のモチベーションが
維持できたとも思えないし。
物事を可視化して、仕組み化する。
この思考回路を、ビジネスの
あらゆる場面に落とし込むことで、
リスクはなくなるわ
時間の無駄はなくなるわ
ストレスはなくなるわ
また、それらによって
未来を見据えた行動に
フォーカスできるようになりますよね。
だから、仕組みを作って、
それを現場に落とし込める能力がある人って
とんでもなく重宝される。
その人の価値爆上がり。
いわゆるプレイヤー上がりの
経営者が持っていないスキルだから。
っていうか、仕組み化の思考回路を
持った人が、企業の経営をやるべきですよね。
僕自身、ネットで収益を上げるための
仕組みをコツコツ作っているんですが、
その過程で、いろんなビジネスの
仕組みがボンヤリと
見えるようになったんです。
たとえば、飲食店。
- 看板で人の目を引いて
- 心地よい接客と店内の清潔感で安心感を与えて
- おいしい料理を出して
- 途中「こんなん作ってみたんですけど食べてみます?」
みたいなちょっとしたサプライズがあって - 帰りにスタッフ大勢で笑顔で送り出してくれる
こんな飲食店って、
満足度高くて印象に残るし、
また行きたくなりますよね。
これも、繁盛店の仕組みなんですよね。
うまく組まれたビジネスの仕組みって、
結構そこらじゅうにあります。
それらを意識して見ることで、
自分のビジネスの思考力が
上がっていきますし
物事の見方が変わって楽しいですよ。
なんか、思いつく
仕組みの好例ってありますか?
では。
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