
こんにちは、しかシカです。
30代になって、仕事以外の人付き合いが
ずいぶん減ってきました。
家と職場の往復が生活の中心。
ストレスの溜まる満員電車。
都会の生活は便利だけれど、正直疲れた…。
心身ともに落ち着く地元でリスタートしたい。
主にそんな理由で、
僕は地方へUターンすることに決めました。
僕の場合は生まれ故郷に移住するパターンですが、
憧れはあっても、やっぱり縁のない土地に
移住しようと考えると
なかなか一歩を踏み出せないものですよね。
仕事や住む場所を探さなくちゃいけないし、
地元の人とイチから
関係を作っていかないといけないし。
子育て世代なら、地元の人たちの人柄や
自然環境などが子どもを育てるのにふさわしいのか、
慎重に考える必要があるのも確か。
だからこそ、本気で移住するかどうかはともかく、
まずは小さくても、
地方との接点づくりをしてみてはいかがでしょうか。
たとえば、旅行して以来
すっかり島根県を気に入ってしまった人が
東京で島根県の郷土料理を出しているお店を
SNSやブログで紹介する。
それだけでも、
地方と接点をつくることになります。
自分の発信に反響があって
人を呼び込むことにつながれば、
島根県に興味を持つ人が
多少なりとも増えるわけだから、
自分自身うれしい気持ちになるはず。
今回は「関係人口」という考え方をテーマに、
地方との距離の縮め方について、
書いていきたいと思います。
「関係人口」をキーワードに、地方との接点をつくる
「関係人口」という言葉を知っていますか?
簡単にいうと、地方に住んでいる「定住人口」でも、
旅行などで地方を訪れる「観光人口」でもない
地方と関わりを持って
なんらかの取り組みをしていたり、
関わりたいと思っている人口を定義する言葉。
僕なりに解釈すると、
「あの地域いいなあ」「いつか住んでみたいなあ」
というくらいの“ゆるい”属性の人も、
十分に関係人口だと思います。
働き手不足で悩む地方自治体サイドからすると、
今後はこうした「関係人口」を増やしながら、
最終的に地方移住につなげたいという狙いがある。
具体的な関係人口の創出には、
企業の取り組みが目立ちます。
たとえば、地方に興味がある人と
その地方をマッチングさせる
移住スカウトサービス「SMOUT」。
実際に移住に伴う仕事や住居の斡旋もあれば、
体験生活の提案だったり、
オンラインで地方の人々と
コミュニケーションする機会をつくったり。
地方と関係をつくるための、
さまざまな案件が紹介されています。
「マイクロステイ」という、
特定の地方の売り物件に1週間お試しで住むことができる
“暮らし体験”サービスも面白い。
いずれにしても、
この「関係人口」という言葉をキーワードに、
地方と接点をつくるための
ハードルがずいぶん下がっている印象です。
話は少し逸れますが、僕の場合、
就職で地元を離れ、都会の生活に慣れきったところで、
逆に地方のよさが分かってきました。
人々の穏やかさや自然環境のよさ。
小さな範囲にショッピングモールや公園、
病院や学校などが凝縮された
コンパクトシティーとしての住みやすさ。
年に数回地元に帰ると、
住んでいた頃には気づけなかった目線で、
地方のよさに気づくことが多々あった。
一度離れたからこそ地方のよさに気づく。
こうした例も、
離れていた地方との接点がまた近づくという、
関係づくりのきっかけの1つなのかなと感じます。
小さな活動も、地方と「関係」することになる
先述のように企業サービスを利用して
地方を知るのもいいし、
僕個人としては、情報発信も十分、
地方との関係を作るための
小さな活動だと思います。
冒頭で書いたように、SNSやブログで
気に入った地方について発信するのは、
誰にでもすぐできるから最初の一歩として非常にいい。
Instagramで旅行先の美しい風景を紹介するのも、
都会に住みながらブログで郷土料理のお店を紹介するのも、
地方と関係をつくるアプローチの1つ。
SNSや、たとえばアメブロのようなサービスなら、
アカウントを作れば始められるし。
いまブログでこういうことを書いている
僕自身も、遠からず「関係人口」ですね。
発信によるアウトプットと情報を仕入れるインプットは
表裏一体のもので、発信を続けていくと、
必ず地方についてもっと深掘りしたくなる。
SNSで同じ地方に憧れている人と
つながって情報交換したり、
また好きな土地へ旅行に行って、
今度はより濃い体験をしたり。
そんなことを続けているうちに、
漠然とした憧れだった移住の姿が、
どんどん鮮明になってくると思います。
ネットによって地方移住のアプローチが変わる(人・価値観)
地方移住を考える時、
これまでは交通の利便性、自然環境、
病院などの生活必需施設などを軸に、
いわば「条件検索」ベースで
移住先を探すケースが多かったようです。
しかし、インターネットによる情報網が進んだ昨今、
たとえばSNSなどを通じて、
移住の先輩から地方暮らしの
リアルな姿を聞くことができますよね。
生活に必要な収入と支出であったり、
地域の人々の人柄であったり。
山村地域で暮らしてみたい人なら、
自家栽培のやり方だとか。
そういう意味では、
「条件検索」であることはあるんだけど、
より「人」ベースの移住準備が
今後の主流になるのかな、と。
そうなれば、「条件検索」の過程で
捨てなければならなかったかもしれない、
自分なりの「価値観」も、
今後は移住のキーワードとして残すことができる。
「環境にやさしいエコな暮らしがしたい」
みたいなことも、エコ属性の人から情報を集めれば、
最適な土地や暮らし方を
見つけることができるのではないかと思います。
まとめ
ここまでの話をまとめると、
以下のようになります。
- 「関係人口」をキーワードに、
地方移住を体験できる取り組み・サービスが広がっている - SNSやブログによる情報発信=小さな活動からでも、
地域との関係を深められる - ネットの発達によって、実際の移住のアプローチも変化している
移住は当然住む場所を変えなければいけないし、
フリーランスで食っていけるスキルがない限りは
仕事も変えなければいけないし、
行動のハードルが高いのも事実。
世の中はタイミングだから、
時間をかけて地方のことを知り、接点をつくり、
気持ちが決まるのを待つような姿勢でもいい。
それくらいの気持ちで、
ゆるやかに移住への一歩を
踏み出してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、僕のブログでは、
地方で経済的に自立するための情報を紹介しているので、
「食っていけるスキル」を身につけたい人は
ぜひほかの記事も見てみてください。
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