
こんにちは、しかシカです。
僕は食品商社で働いていて、
お菓子の商品企画と営業を担当しています。
仕事柄、地方のいろんなメーカーを訪れる機会があり、
これまでチョコレート工場、ビスケット工場、バウムクーヘン工場、
変わったところではポン菓子の工場に行きました。
ポン菓子、知ってますか?
お米などの穀物に機械で圧力をかけ、
膨らませて作る駄菓子のようなものなのですが、
名前の由来にもなっている
「ポン」という可愛らしい音じゃ済まないくらい強烈な
「ドカーン!」という爆発音を伴って作られます。
家が吹っ飛んだのかと思うほど。マジでビビりました。
今回は、僕がこうした地方の中小メーカーを訪れるなかで
思ったことについて書いていきます。
中小メーカーの「あれもこれも」な現状
少し古いデータの引用ですが、
日本には約42万の工場があり、
そのうち従業員数が1〜299人の中小工場の割合は、実に99%。
いわゆる大手なんていうのは文字通り一握りで、
この国のモノ作りを支えているのは
中小メーカーなわけです。
で。僕が常々思うのは、
「中小メーカーの社長や管理職って大変だなあ」と。
昨今、人手が集まらないから、自ら現場に入っているのはザラ。
経営者やりながら、営業もやりながら、
あれもこれも自分でやってる。
特に、新人の社員教育はかなり時間を取られるっていいます。
上の立場に立つ人には、
もっと違うこと、クリエイティブなことに
時間を費やして欲しいなあ。
というのも、特に僕のよく知る食品業界なんかは、
小売業依存のビジネスだから、
クライアントの業績が落ちたり、方針がコロッと変わると
小さなメーカーなんて速攻で売上が落ちる。
「創業ウン十年、一心に○○だけ作り続けてます」
という変わらない良さも分かるんだけど、
常に新しい商品の企画を考えたり、
特定のクライアントに依存しないビジネスモデルを
作っていかないと、いつ立ち行かなくなるか本当にわからない。
だから、本当に頭を使うところに時間を使って、
自動化できるところはしてしまえばいいと考えるわけです。
社員教育を自動化するメリット
やはり手間も時間もかかる新人の社員教育に
「自動化」という概念を導入していくと、効果が分かりやすいと思います。
たとえば・・・
- 単純作業など特定のスキルによらない仕事はYouTubeを活用!
- 会社の理念などマインド面の育成はメールやLINE公式アカウントを活用!
社員教育を行う立場の人は、この2つを実践するだけでも、
直接指導する場合に比べて相当時間が削減できるはずです。
①「単純作業など特定のスキルによらない仕事はYouTubeを活用!」
会社のYouTubeチャンネルを作り、
工場に入る前の衛生管理、製造の各工程、作業後の清掃などなど、
あらゆるタスクをそれぞれ動画にします。
職人芸のような特定のスキルが必要な仕事はともかく、
単純作業を教えるなら動画でも十分。
入社したばかりの人でも
隙間時間に動画を見て何度も仕事の復習ができるので、
習熟度が格段に上がるのではないかと思います。
また、映画の予告編のように全工程を短く編集すれば、
これから入社する人に
仕事の概要を説明することにも使えますね。
②「会社の理念などマインド面の育成はメールやLINE公式アカウントを活用!」
ただしこれについては、
淡々と説明や命令をするだけでは
従業員の方も義務感で仕方なく読むようになってしまいがち。
ですので、コミュニケーションの意識が大切です。
自分の家族の紹介など、
日常の出来事を発信してみたりして、
親近感を醸成すると良いと思います。
あるいは、LINEはコミュニケーション、
メールは実務的な発信をするなど
目的別に使い分けてみても良いですね。
目的は自動化することなので、
たとえば研修に必要な1ヶ月分のメール・LINE文面を
あらかじめ作っておき、自動投稿にしてしまえば
1回作ってしまうと、あとは何もしなくても大丈夫です。
(その内容が響くものになっているか、検証は必要)
モノ作りの主役は中小メーカーだ!
僕はモノ作りをする人を尊敬していますし、
こと自分の知っている食品業界では、
どこでも見かけるような大手の商品よりも、
真似できない技術を持っている中小メーカーの
ニッチな商品の方が心を惹かれます。
旅先のスーパーで、その土地にしかない食べ物を
見つけたりすると、感動を覚えることもあります。
日本の素晴らしい技術を
これからも発展させていくためにも
中小メーカーを引っ張る人たちには、
もっとクリエイティブに使える時間を増やしていただき、
魅力的な商品を生み出していって欲しいと強く思います。
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